認知症の高齢者との関わり方は本当に難しいので一人で抱え込まないことが大切

実父が認知症になった話


現在51歳の女性で主婦をしています。2年前まで認知症の父の介護を4年間してきました。

それが私にとっては始めての認知症の人との体験でした。

実の父ということもあり、とにかく私に対して甘えがあるのか言い放題なところにまずはとても参ってしまいました。

こちらが一生懸命食事を用意しても、美味しくない、他のものを食べさせろ、と文句ばかり言うのです。

お世話をしていることに関して感謝の気持ちは皆無、口から出るのは不満ばかりなので、それが精神的に非常に辛かったです。

やはり日々の食事作りや掃除洗濯から入浴介助までそういった介護も、父からの感謝の言葉が一言でもあればかなり精神的に楽だったのではないかと思います。

認知症は、本人は全く自覚がありませんから常に自分が正しいと思っているのです。

ですから例えばパジャマを逆に着たり、トイレを失敗しても全て人のせいにするのです。

そして声を荒げて責め立てるので私もつい、父に言い返してしまうのです。

するとさらに父の怒りに火が注がれて暴力をふるうようになったり暴れたりするのです。

男ですからその力は認知症になっていても非常に強いので時に命の危険性さえ感じるようになりました。

認知症は本当に残酷な病気です。脳がどんどん破壊されていくのでそこには人間のまともな感情や理性などは存在していません。

ですが介護をしている時にはあくまでも一人の人間として尊厳を持ってもらいたいという思いがあるので、我慢をしながら介護を続けてきました。

でもやはり私は無理をしているので体は正直なもので、とうとう体調を崩してしまいました。

親の介護は娘がするのが当たり前という世間の風潮が本当に辛かったです。

でも考え抜いて、やはり最後は自分の体が大事であると気づき、ケアマネさんに老人ホームへの申し込みを相談したのです。

第一希望だった特養は順番待ちが長そうだったのでとりあえず有料老人ホームへ入所させて特養の空きを待つことにしました。

老人ホームに入所できてからは、私も精神的にずいぶん楽になりましたが、父本人が驚くほど穏やかになったのです。

やはり認知症は家族が介護するほど厳しいものになるのだということがはっきりとわかりました。やはり家族への甘えが介護を難しいものにしているのですね。

今は、父は相変わらず穏やかな日々を老人ホームで過ごしています。

私が介護していたころの嵐のような毎日は、まるで夢だったかのようです。

認知症の高齢者との関わり方は本当に難しいので一人で抱え込まないことが大切です。


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